今日のTLT学習 「と」の識別ルール(中学国語)

問題

(1)次の例文の「と」と同じ意味・用法で使われているものを、ア~エから選びなさい。(東京都)

ひとりぼっちでさびしかろう思い、梅のつぼみを見れば、恋を抱いているのかと思った。

ア 運動会は、雨が降る延期になる。
イ 映画館を出る既に日が暮れていた。
ウ 訪ねてきた旧友卒業アルバムを見る。
エ 今年も白鳥が飛来した新聞が報じた。

(2)次の文の「と」と同じはたらきをしているものを、次のア~エの中から1つ選びなさい。

テレビで、明日は晴れるでしょう言った。

ア 全力を尽くす必ずうまくいくよ。
イ 今度こそ優勝してみせる心に誓った。
ウ ついに受験の日なった。
エ 本当に鉛筆ノートだけでいいんだね。

(3)ア~エの「と」は、すべて格助詞です。下にあげた格助詞のはたらきのうち、③の意味にあてはまるものを選びなさい。

ア 赤青をあわせて別の色を作る。
イ 兄けんかをしてしまった。
ウ 体育祭もいよいよ明日なった。
エ クラス新聞を発行しよう話し合った。

①行動の相手を示す(~とともに)
②結果を示す(~に)
③引用を示す(「 」と言った 「 」と思った など)
④並立を示す(~と~と)

 

 

 

解答

(1)エ

助詞の「と」は、格助詞と接続助詞の2つに分かれ、さらに次のような用法があります。
★格助詞
①行動の相手を示す(~とともに)
②結果を示す(~に)
③引用を示す(「 」と言った 「 」と思った など)
④並立を示す(~と~と)
★接続助詞
①順接の仮定条件(もし~したら)
②逆接の仮定条件(~したところで)
③一般条件(~すると)
例文とエは、「と」の前に「 」をつけることができるので、引用の「と」とわかります。
アは接続助詞で、順接の仮定条件(もし~したら)を示します。イも接続助詞で、一般条件(~すると)を示します。ウは格助詞で、行動の相手(~とともに)を示します。

(2)イ

例文とイは、引用の「と」。(イのように、心の中で思う場合があるので注意すること。)
アは接続助詞で、順接の仮定条件(もし~したら)。ウは格助詞で、結果(~に)。エは格助詞で、並立(~と~と)。

(3)エ

引用は、「 」と思う、「 」と言う、「 」と決意する、などの言い方になるのが普通です。
アは④、イは①、ウは②のはたらきです。

 

 

 

解説

●「と」の識別ルールを覚えよう。

★格助詞

①動作・行動の相手を示す(とともに)
【例】友人映画に行く。
②結果を示す(~に)
【例】すべて灰なる。
③並立を示す(~と~と)
【例】聞く見るでは大違いだ。
④引用を示す(「~」と言った 「~」と思った など)
【例】それはおかしい言った。

★接続助詞

①順接の仮定条件(もし~したら)
【例】雪が降る、中止だ。
②逆接の仮定条件(~したところで)
【例】結果がどうなろうかまわない。
③一般条件
【例】冬になる雪が降る。

 

 

 

TLTソフトならスピード習熟が可能です。

当記事は、TLTソフトに収録されている問題、解説の一部を加工し掲載したものです。

上記問題が掲載されている高校受験国語TLTソフトの詳細目次はこちらでご確認いただけます。(PDF)

日米特許取得済みのTLTソフトでスピード習熟しませんか?
使い放題コースなら、全100教材以上をいつでも自由に好きなだけご利用いただけます。
集中的に苦手な項目だけやるもよし。教材の使い方はあなた次第です!

まずは、無料体験をお試しください。

TLTソフトは、下記サイトでお求めいただけます。
Newton TLTソフトウェア
キョーイクソフトオンラインショップ

 

 

 

-TLTの勉強, 中学国語
-, ,

この記事を是非シェアしてください。