今日のTLT学習 助詞「の」の識別ルール(中学国語)
問題
(1)
ア~エの「の」の中から、はたらきの異なるものを1つ選びなさい。(愛媛県)
ア 機械的な刺激と娯楽の多い現代社会では、誘惑が多すぎる。
イ 狭い空間の中に閉じこもって音楽を聴く。
ウ 孤独の穴蔵から抜け出す。
エ 本当の自分に出会い、人間として成長することになるだろう。
(2)
ア~エの「の」の中で、「が」と言いかえられるものを1つ選びなさい。
ア 樹木の形から考える。
イ 海の見える場所に立っていた。
ウ 桜の花が咲いた。
エ 去年の十月にもらった。
(3)
ア~エの「の」の中で、名詞+の+用言(動詞・形容詞など)の形になっているものを1つ選びなさい。
ア 父からの手紙を渡す。
イ できるのは料理だけだ。
ウ 家の中で遊ぶ。
エ 雨の降る日は休みだ。
解答
(1)ア
主語を示す「の」は次のような特徴があります。
① 名詞+の+用言(動詞・形容詞など)
(例)娯楽の多い。(名詞+の+形容詞)
② 「が」に置きかえられる。
(例)娯楽の多い現代社会。 → 娯楽が多い現代社会。
アは、「娯楽が多い」と言いかえられるので、主語を示す「の」。イ~エはすべて、名詞+の+名詞、で連体修飾語を示す「の」。
(2)イ
イは主語を示す「の」。イ以外はすべて、連体修飾語を示す「の」です。
イは、「海が見える」と言いかえられます。
(3)エ
エは、主語を示す「の」です。
エは「雨」が名詞、「降る」が動詞です。
解説
●助詞「の」の識別ルールを覚えよう。
★主語を示す「の」
① 名詞+の+用言(動詞・形容詞など)
(例)音のした方向。
朝日の美しい朝。
② 「が」に置きかえられる。
(例)雪の降る日。 → 雪が降る日。
★連体修飾語を示す「の」
① 名詞+の+名詞
(例)木の名前を調べる。
② 他の語に置きかえられない。
★準体言の「の」
① 用言+の
(例)走るのがおそい。(動詞+の)
② 「こと」「もの」などの名詞に置きかえられる。
(例)泳ぐのが好きだ。 → 泳ぐことが好きだ。
一番安いのにする。 → 一番安いものにする。
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