今日のTLT学習 「が」の識別ルール(中学国語)

問題

(1)例文の「が」と意味・用法が同じものを、ア~エから1つ選びなさい。(富山県)

確かにトチモチは地味なものです、縄文時代と同じトチモチが現在まで失われることなく営々とつくりつづけられてきた意味を再確認する必要があるのではないでしょうか。

ア 友達と一緒に考えた、分からなかった。
イ 私は中学三年生です、あなたは何年生ですか。
ウ 祖母は歌もうまい、踊りもうまい。
エ 雄大な立山連峰、眼前にそびえている。

(2)次の下線部の「が」は、下のどの意味・用法にあてはまりますか。番号で答えなさい。

・リンゴすきだ。
・目の前にリンゴある。
・リンゴは味もいい、かおりもいい。
・リンゴはおいしい、値段が高すぎて買えない。

①格助詞(主語を示す)
②格助詞(対象を表す)
③接続助詞(逆接=互いに反する内容をつなぐ)
④接続助詞(順接=二つの内容を単純につなぐ)

(3)次の下線部の「が」は、「格助詞・接続助詞」のうちどちらにあてはまりますか。

・ボールガラスにぶつかった。

・話し合った結論が出ない。

・<電話で>田中です、部長はいらっしゃいますか。

・ぼくはケーキ食べたい。

 

 

 

 

解答

(1)ア

「が」には、次のような種類があります。
★格助詞
①主語を示す
②対象を表す
★接続助詞
①逆接(互いに反する内容をつなぐ)
②順接(二つの内容を単純につなぐ)

例文は「トチモチは地味だが、つくりつづけられてきた」と、前後が互いに反する内容なので、逆接の接続助詞です。アも同じように逆接の接続助詞です。
イ・ウは、二つの内容を単純につないでいるので、順接の接続助詞。エは、主語を示す格助詞です。

(2)


「(私は)リンゴが好きだ。」という意味です。
「名詞+が」なので格助詞。主語は「リンゴ」ではなく、裏に隠れた「私」です。こういうのを、「対象を示す格助詞」と言います。


「リンゴが」と「ある」とは、主-述の関係です。
「名詞+が」なので格助詞。主語は「リンゴ」です。


「が」の前後の関係を見て、逆接か、順接か判断します。
「用言+が」なので接続助詞。味がいいことと、かおりがいいことは互いに反する内容でないので、順接です。


「が」の前後の関係を見て、逆接か、順接か判断します。
「用言+が」なので接続助詞。おいしいことと、値段が高くて買えないことは互いに反する内容なので、逆接です。

(3)

格助詞
主語を示す格助詞です。
「名詞+が」で格助詞。「ボール」は主語を示しています。

接続助詞
前後の関係から逆接とわかります。
「助動詞+が」で接続助詞。前後が反対の内容ですから、逆接です。

接続助詞
前後の関係から順接とわかります。
「助動詞+が」で接続助詞。前後は互いに反する内容ではないので、順接です。

格助詞
対象を示す格助詞です。
「名詞+が」で格助詞。主語は「ケーキ」ではなく、「ぼく」の方ですから、対象を示しています。

 

 

 

解説

●「が」の識別ルールを覚えよう。

★格助詞(名詞+が)

①主語を示す
【例】犬走っている。
②対象を示す
【例】水ほしい。

★接続助詞(用言+が)(助動詞+が)

①逆接
◇互いに反する内容をつなぐ
【例】待っていた、来なかった。
②順接
◇話の前置きや、二つの内容を単純につなぐ
【例】赤もいい、黄色もいい。

 

 

 

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